1. 呼吸単位は、言葉や音楽のフレーズの単位や、心身の動きの単位となることができる。
2. 呼吸単位を重要視する演奏方法は、「どのように」を「何」より優先させる即興演奏の一方法であるだろう。
3. 呼吸単位を身体的に示すように、次の(A,B)をピアノで演奏します。
(A)テンポ100(2小節で4.8秒)でプチバッハ風(キーC)。2小節単位で「呼+吸」
(B)テンポ280(8小節で6.9秒)でジャズスタンダードのコード進行で(AABA,32小節)。8小節単位で「吸+呼」
*「タイムプロセシング」とは、2009年本大会「即興の議論を始めよう(若尾裕)」より引用
(以上、演奏発表で会場配布メモより)
【報告】
(A)の「呼+吸」単位ではエンディングでは、ゆっくり吐いて終わり、
(B)の「吸+呼」単位ではエンディングでは、ゆっくり吸って終わり、
となっています。
これだけ呼吸のことを意識していると、音はあまりきこえていない状態です。
会場からの質問:音楽では腹式呼吸で吐くことを重要視しますが? しっかり吐けば吸うことができると。
回答:この呼吸法は腹式呼吸ではなく胸に息を吸う呼吸です。ご質問のしっかり吐けば吸うことができることは(B)で、逆にしっかり吸えば吐くことができることは(A)で示しました。吐く時に音を出す吹奏楽器演奏や歌と異なり、ピアノ演奏の呼吸は、吸うと吐くは相対的で自由になることができると思います。
質問:この呼吸法は、ロック系には向かないのでは?
回答:確かにそうかもしれませんが、ロック系でも部分的には向いているかもしれません。どこでも自由に呼吸できるようになることが目標です。呼吸からの自由です。
質問:では、この呼吸法は訓練のためで、例えばスケール練習のようなもの?
回答:というより、心身訓練です。
質問:この呼吸法が言いたいことで、演奏する内容はネタなのですか?
回答:そう見られるかもしれません。
コメント:芸として見られますね。
回答:方法論をクローズアップすると、そう見られるのかもしれません。
コメント:呼吸の呼の時と吸の時では、音色が異なるのがわかりました。
終わって:みなさん、呼吸のことはとても関心事であることがわかりました。それはピアノを弾くときに呼吸が自由にならないことを体験されているからだと思いました。(歳森彰)